葬儀社で仕事をするにあたり、特別な資格は必要ありませんが、「利用者からの信頼性を高める」「より質のよい葬儀を提供する」といった意味で注目されているのが、葬儀ディレクターという資格です。
ここでは、葬儀ディレクターの役割と仕事内容、資格を取得するメリットなどの情報をまとめました。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。長年の実績と信頼から、葬祭ディレクター資格の技能審査としても携わっています。
葬儀ディレクターとは、厚生労働省が認定する「葬祭ディレクター技能審査」にて、合格した者に与えられる資格。葬儀を運営・進行するにあたり、必要な知識とスキルを保有していることを証明するものです。
葬祭ディレクターは1級と2級に等級が分かれており、1級は個人葬から社葬まですべての葬祭を担当できる資格者、2級は個人葬のみを担当できる資格者となります。「葬祭ディレクター」という名称については、試験に合格しないと使用することができません。
葬祭ディレクター技能審査は、平成8年3月に厚生労働省(当時は労働省)から技能審査として認定を受け、同年8月から実施されている制度。葬祭業界で働く人々の知識・技術の向上、それに伴う社会的地位の向上を目的としています。
これまで葬儀業界には専門的な資格制度が設けられておらず、サービスの品質も業者によって異なるなど、不安定な部分が見受けられました。しかし、葬祭ディレクターという資格によって、一定の知識・スキルを持つ人材が可視化され、遺族や喪主も安心して葬儀をまかせられるようになったのです。
葬祭ディレクターは、喪主やご遺族の要望に沿って、葬儀の提案・段取り・会場設営・司会進行などを行います。また、葬儀社のスタッフをはじめ、葬儀場・火葬場・生花店・料理・宗教者といった、葬儀にまつわるさまざまな関係者を取りまとめる役割を果たします。
葬儀はマニュアル通りに進められるケースが少なく、故人やご遺族の意向、葬儀スタイルの多様化などに合わせて、常に柔軟な対応が求められます。こうしたニーズに専門知識・技術をもって対応し、心に残る葬儀を実現するのが葬祭ディレクターの仕事なのです。
実際の葬儀において、葬祭ディレクターは以下のような業務を担当します。
依頼を受け、病院などからご遺体を自宅または葬儀場へ搬送。適切な安置を行い、お通夜の準備を進めます。
喪主やご遺族の意向に沿って、葬儀のスタイル・日時・会場などを決定。具体的な見積書を作成し、提示します。
決定した企画と予算に基づき、会場・資材・生花・料理・返礼品・霊柩車などを手配。スタッフと分担しつつ、会場のセッティングを行います。
お通夜や告別式、精進落としといった行事がスムーズに行われるよう、司会進行を務めます。
葬儀が終わったあとの礼状制作・発送、香典返しの手配を行います。また、仏壇・お墓・相続についての相談を受けることもあります。
葬祭ディレクターは仕事としてのやりがいはもちろんですが、葬儀業界でキャリアアップしていくためにも、葬祭ディレクターの資格は有効です。資格を取得することで手当てが支給されるケースが多く、年収アップにつながる可能性もあります。また、昇進の判断材料としても、葬祭ディレクターの資格は有利に働くでしょう。
葬儀の仕事を長く続けていくうえで、「手に職」をつけるためにも、葬祭ディレクターは取得しておきたい資格と言えます。
超高齢化社会を迎える日本において、葬儀へのニーズはさらに高まっていくと考えられています。それに伴い、多様なニーズに対応できる専門知識・技術を持った葬祭ディレクターは、葬儀社からもご遺族からも必要とされる仕事となっていくでしょう。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。
長年の経験を生かし、葬儀をトータルで担当できる人材の育成や葬祭ディレクターなどの資格取得のサポートに力を入れています。
社員一人ひとりの想いに応える、風通しの良い社風が魅力です。