葬儀社とは、葬儀に関する一連の流れをサポートする会社のこと。ご遺体の搬送から管理、葬儀の企画や段取り、式の進行に至るまで、すべての工程を滞りなく進行するのが仕事です。
葬儀社は事業者によって規模が異なるため、提供しているサービス内容にも幅がありますが、主な仕事内容は以下の通りです。
近年では、葬儀についてあらかじめ相談・準備を行う利用者が増加。それに伴い、葬儀社では事前相談にも対応しています。事前相談では利用者の要望をヒアリングし、それに合わせた葬儀プラン・会場・予算などを提案。できるだけ具体的な提案を行うことにより、利用者の安心と精神的な負担軽減を目指します。
葬儀社では、ご遺族からの依頼を受けたのち、ご遺体の搬送を行います。ご自宅または斎場の安置室など、ご遺族の希望する場所へと搬送。ご自宅の場合は、布団に新しいカバーをかけ、北枕もしくは西枕になるよう枕を整えます。また、季節によってはご遺体の周りにドライアイスを置き、適切な温度で安置を行います。
ご遺族と相談のうえで葬儀プランを決定し、それに則した会場の手配・設営を行います。葬儀に供える供花の手配・設置、宗教やご遺族の意向に沿った祭壇の選定などが、この業務に含まれます。具体的な見積もりを作成し、しっかりと説明をする必要がありますが、悲しみに暮れているご遺族の気持ちに寄り添うことも大切です。
葬儀の打ち合わせにおいて、故人の宗教・宗派を確認しておくことは重要です。宗派が分からない場合はご遺族に確認し、菩提寺がある場合は連絡先を聞いておきます。そのうえで宗教者と打ち合わせをし、お通夜や葬儀の日程の取り決めを行います。宗教や宗派にこだわりがない場合、葬儀社側で宗教者を紹介するケースもあります。
お通夜の弔問客に出される「通夜振舞い」の料理や、飲み物の手配も葬儀社の仕事です。会食会場をセッティングし、弔問客の誘導も行います。また、通夜や告別式にてお香典をいただいた方に渡す香典返し、参列してくださった弔問客への返礼品を手配するのも仕事のひとつです。
霊柩車とは、ご遺体を納めた棺を葬儀場から火葬場まで運ぶための車両です。この霊柩車の手配も葬儀社が行いますが、霊柩車にも輿(こし)が付いた宮型霊柩車、ステーションワゴン、セダン、リムジンなどさまざまな車両があるため、ご遺族と相談のうえで決定・手配します。
故人との最後の夜を過ごす儀式である、お通夜。葬儀社は会場の手配のほか、ご遺体の納棺・司会進行といった業務を担います。お通夜の会場は自宅のほか、斎場や地域の集会所などが使用されます。会場に合わせて準備を行い、滞りなく式が進行するよう場を取りしきります。
故人に別れを告げる葬儀・告別式。お通夜のあとは、葬儀・告別式の会場を設営し、式の流れや司会の進め方についての打ち合わせを行います。葬儀・告別式においてはチームで連携し、司会進行・案内役・演出など、役割分担をしながら進めていきます。
葬儀・告別式が終わったあとは、ご遺族のアフターサポートを行います。サポート内容はさまざまですが、仏壇やお墓の手配・喪中はがきの作成・相続相談などを請け負うことが多いようです。また、四十九日や一周忌などの法要を依頼されることもあるため、末永いサポートができるよう力を尽くすのが葬儀社の仕事です。
葬儀社の仕事は多岐にわたります。葬儀のすべてをトータルで対応するため、大変な部分もありますが、プロとしてのやりがいも大きな仕事です。ですが新卒として入社する場合、葬儀の知識を持っていないのが当たり前です。入社後に仕事の中で学んでいくのが、葬儀のプロになる一番の近道と言えます。
また、今後は高齢化社会に伴ってますます葬儀社へのニーズは高まっていくと考えられるため、就職を検討する価値はあると言えるでしょう。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。
長年の経験を生かし、葬儀をトータルで担当できる人材の育成や葬祭ディレクターなどの資格取得のサポートに力を入れています。
社員一人ひとりの想いに応える、風通しの良い社風が魅力です。