こちらの記事では、葬儀社での女性の働き方について紹介しています。「葬儀の仕事に興味を持っているものの、自分が働けるかわからない」と感じている女性はぜひ参考にしてみてください。
女性が葬儀社で働く場合には、どのような働き方になるのでしょうか。ここでは、仕事内容や勤務形態、服装やメイクなどについて解説していきます。
葬儀の仕事は多岐にわたりますが、ご遺族からご葬儀の依頼を受け、ご遺体の搬送や葬儀全体の進行・管理などを主に行います。一人で全て担当するのではなく複数のスタッフで対応するケースが多く、それぞれのスタッフが連携しつつ業務を進めていきます。具体的な業務の流れは下記のとおりとなります。
仕事の流れは上記のような形が一般的です。仕事の中には、力が必要なものもありますが、そういった業務は男性スタッフを中心に行うなど、うまく分担をしながら進めていきます。
ご葬儀はご遺族にとって、大切な方とのお別れの儀式であると同時に、これからを生きるための心の整理の時間でもあります。打ち合わせでは、故人様がどのような方だったのか、ご家族の想い出などを丁寧にお伺いし、その方らしいお見送りの形をご提案します。
特に女性のご遺族からは「同性だからこそ、安心して話せる」と言っていただくことも多く、細やかな気配りや共感力が活かせる仕事です。
一般的に、葬儀社は基本的に24時間営業でシフト制となっていることがほとんどといえます。これは、人がお亡くなりになる時間は予測不可能であり、ご遺族から連絡が入った際にすぐに対応できる体制でいる必要があるためです。
深夜・早朝も問題なく勤務できれば問題ありませんが、多くの葬儀社はシフト勤務によって休日が確保されています。女性が活躍する葬儀社やワークライフバランスを考える葬儀社が増えていますので、家庭との両立や育児のため、日勤のみの勤務を希望する働き方が出来る可能性があります。しっかりと確認することをおすすめします。
このような面から、葬儀社に就職する際には育児休暇などが取れるのか、取得実績はあるのか、福利厚生が充実しているのかなどについて確認するのがおすすめです。
葬儀の場は、故人様とご遺族のお別れの場となります。故人様・ご遺族に対して敬意を持ち、雰囲気を壊さないためにも服装やメイクには気を配ることも大切です。基本的に、黒を基調とした落ち着きのある服装と、シンプルなメイクやアクセサリーを選択します。会社によっては、制服や靴が支給されるケースもあります。一般的に女性葬儀スタッフに相応しい服装・メイクは下記とされていますが、もし迷ってしまう場合は職場の先輩に確認すると良いでしょう。
服 | 黒を基調としたシンプルな色合い。 また、葬儀は立ち仕事であるため、パンツスタイルが動きやすい。 |
靴 | 服と同様に黒を基調としたもの。 動き回ることが予想されるのであれば、低めのヒールの靴を選ぶ。 |
アクセサリー | シンプルな結婚指輪以外は外す。 |
髪色・髪型 | 明るい髪色はNG。基本的にナチュラルな髪色。 また、髪が長い場合にはシンプルな黒のゴムでまとめる。 |
メイク | ナチュラルメイク。 特に口紅やアイメイクが派手にならないように注意する。 (ラメやグロスなど光沢のあるものは避ける) |
これまで葬儀の仕事は男性が中心で、力仕事や夜勤など不規則な勤務があり、力仕事などの面に不安があり、しっかりと働けるかわからない、と感じている女性もいるかもしれません。しかし近年は葬儀の仕事では女性が活躍できる場面はたくさんあります。ここでは、どのような強みを活かせるのかという点をまとめていますので、葬儀社で働きたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
葬儀の場では、細やかな気配りが求められます。このような場合、女性ならではの気配りがご遺族から感謝されることも。例えば、男性スタッフでは気付きにくい・指摘をしにくい場面もあるかもしれません。たとえ些細なことだったとしても、葬儀というデリケートな場では心配りや気遣いが非常に大切です。
実際に、葬儀社「セレモニア」のスタッフからは「私の勤務先は女性スタッフが多い会館なのですが、男性にはない視点や細やかな心配りなど近くで見させていただいていて、非常に勉強になります」という声も挙がっています。
ご遺族の中には、女性スタッフの方が話しやすい、相談しやすいと感じる人もいます。相談する内容によっては、女性スタッフだからこそ理解しやすいケースもあるかもしれません。
女性特有の柔らかい雰囲気により、その場を和ませられる場面もあります。例えば、ご遺族が女性ひとりだった場合には、打ち合わせの時などにも緊張していることもあるのではないでしょうか。そのような場合に、女性スタッフの同席によって気持ちをほぐせることもあるでしょう。
このように、女性スタッフがいることでご遺族や相談者の緊張や不安を軽くすることが出来ます。また、出産や育児などで一度離職しても、その経験が重宝され再就職にも有利となります。
下のページでは葬儀社「セレモニア」で活躍している女性スタッフに「葬祭業に興味を持ったきっかけ」「葬儀の仕事のやりがい」などについてインタビューしました。葬儀業界に興味がある方はぜひご参考ください。
平安会館わたりだにお勤めの杉山さんは、東洋英和女学院大学 国際社会学部出身の25歳。
学生時代は居酒屋や塾の講師、スーパーなど、たくさんの接客業のアルバイトをしてきたという杉山さんが、葬祭業へどのようなやりがいを見出しているのか伺いました。
上記の通り、葬儀の仕事の中では女性が活躍できる場面が多くあります。しかし、女性スタッフにとって大変だと感じることがないわけではありません。どのような場面で「大変だ」と感じることが多いのかについて見ていきましょう。
例えば、祭壇を作る、ご遺体の搬送を行う、故人様の体を清めるなど、葬儀社の仕事の中には体力が必要になる場面も多く見られます。さまざまな場面でそれなりの体力が求められますし、葬儀式においては立ちっぱなしの場面も。特に夏など暑い時期の自宅や寺院などの葬儀での立ち仕事は体力がないと辛いと感じるケースもあるかもしれません。
力が必要な仕事は、男性スタッフがメインで対応するところもあります。しかし、会社によっては上記のような仕事を女性が担当する場面もあり得ます。このような点から、時には体力が必要になる仕事である点をあらかじめ頭に入れておくことが大切です。
前述の通り、葬儀社は24時間365日対応できる体制での営業が基本となります。そのため、シフト制を採用しているため夜勤に入るケースもあります。場合によっては、「夜勤は男性スタッフのみ」「夜勤は自宅待機と」いった形としている企業もありますが、全ての葬儀社がそうとは限りませんので、どのような勤務体系になっているかはあらかじめ確認しておくことが大切です。
夜勤があると、どうしても生活リズムを一定に保つのが難しくなります。しかし、うまく体調管理を行えたり、生活に合った勤務体系を採用している職場を見つけられたりすることで、やりがいを感じながら働ける仕事といえます。
上記のように少々大変な面もある葬儀社。実態はどうなのか調査を行いました。下のページでは、新卒を含めた若手人材の採用・育成およびその環境整備に力を入れる、当サイト監修元のセレモニアの代表、鈴木康伸氏に葬祭業の実態についてお聞きしました。ぜひご参考ください。
葬儀社で女性が働く場合に知っておきたい働き方や、女性だからこそ活躍できる場面などについて紹介してきました。超高齢化社会を迎える日本において、葬儀へのニーズはさらに高まっていくと考えられています。それに伴い、多様なニーズに対応できる専門知識・技術を持った葬祭ディレクターは、葬儀社からもご遺族からも必要とされる仕事となっていくでしょう。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。
長年の経験を生かし、葬儀をトータルで担当できる人材の育成や葬祭ディレクターなどの資格取得のサポートに力を入れています。
社員一人ひとりの想いに応える、風通しの良い社風が魅力です。