新卒としての就職先に葬儀の仕事を選んだ先輩たちにインタビューをしました。当サイトの監修元であるセレモニア(平安会館)の社員に協力をいただき、なぜ葬祭業を選んだのか、仕事のやりがいや大変なこと、将来の目標などをお聞きしました。就活の際の参考にしていただければ幸いです。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。長年の経験を生かし、葬儀をトータルで担当できる人材の育成や葬祭ディレクターなどの資格取得のサポート
に力を入れています。
セレモニアの平安会館さいわいにお勤めの小町さんは、神奈川大学 人間科学部出身の26歳。
中学・高校と陸上を経験しており、その結果が認められて大学から声がかかり、神奈川大学の駅伝部に所属。部活に対しては真剣に取り組んでいましたが、大学2年生の頃に選手からマネージャーへと転身。チームメイトが活躍できるよう、支える存在として力を発揮していたそうです。そんな小町さんがいま葬祭業にどんなやりがいを見出ししているのか、お話を伺いました。
――インタビュアー
葬儀業界へ興味を持ったきっかけを教えてください
――小町さん
実はあまり就職活動に対して積極的ではなく、活動自体を始めるのも遅かったんです。具体的に、やりたいと思う仕事もなくて…。
そうやって考えたときに、仕事をするのであればあまり他の人が就きたがらないと言いますか、積極的に「やろう」とは思われにくい職業に就きたいなって思ったんです。
そのとき、大学に就活アドバイザーの方がいまして、その人に「お葬式の仕事があるよ」って教えてもらったんですね。それがキッカケです。
――インタビュアー
では、セレモニアへ就職したきっかけを教えていただけますか
――小町さん
大学時代は陸上の部活が忙しく、寮に入っていたんですが門限もありまして。他の大学生と違って制限がある中で生活していたので、「就職したら制限がなくなる」「自由になる」というのが自分の中で大きかったです。なので、働くことももちろん大事ですが、余暇が充実している会社がいいなと思ったんですよ。
セレモニアとの出会いは説明会でした。葬儀の仕事に対しては、将来的になくなることがない、安定性みたいなところにも惹かれまして、それで面接を受けてみたんです。面接を受けているときに手ごたえみたいなものを感じまして、この会社とならうまくやっていけそうだなと思い、それで決めました。
――インタビュアー
入社直後の思い出や、入社前で印象が変わったことなどありますか?
――小町さん
人と違う仕事がしたいと思って入社したんですけども、葬儀の仕事に何が必要なのかというものを明確に考えていたわけではなかったです。思いやりが大事なのかな…みたいなことを、ぼんやり考えている程度でした。人づてに聞く話とか、映画とかのイメージもありましたね。そういったイメージが、仕事を始めてからだんだんとリアルになっていった、というような感じです。
なので、入社する前と後で何かギャップがあったかと言われると、ギャップを感じるほど明確なイメージが葬儀に対してなかった…という状況です。でも、そのおかげか「葬儀とはこういう仕事なんだ」というのをすんなり受け入れられたので、ある意味良かったかもしれません。
――インタビュアー
入社して大変だったことはありますか?
――小町さん
僕はバイトをしたことがなくて、社会経験が一切なかったんです。そのせいか、言葉使いに関しては先輩にもお客様にもご指摘いただいたな…というのは覚えていますね。もちろん、自分でも勉強しましたし、会社の従業員としてお客様に接するということ自体も初めてだったので、そこにも慣れていかないとならないと思いました。なので、ひたすら電話に出てお客様とコミュニケーションを取る、言葉使いを十分に意識する、というのは頑張りました。
――インタビュアー
小町さんがお仕事の中で特に大切にしていることはなんでしょうか?
――小町さん今の会社に勤めて4年目になりますので、どんな細かなミスでもなくしていくようにする、ということを大切にしています。学生時代にマネージャーを経験していたからかもしれませんが、葬儀の仕事ってチームプレーでもあるので、誰かが広く物事を見て、チームのミスをなくすというのも大事なのかなと思っています。なので、自分のミスだけでなく、周りのミスもなくすよう心がけています。
あとはやっぱり、「セレモニアにお葬式をまかせて良かったな」と思ってもらえるような接客を心がけています。名前を覚えてもらうっていうことも大切かもしれませんが、それ以上に「セレモニアという会社に任せたら安心だ」と思ってもらいたいという気持ちが大きいです。なので、僕が担当していないご家族との打ち合わせでも丁寧な対応をするなど、セレモニア全体の印象が良くなるよう考えています。
――インタビュアー
小町さんにとっての、葬儀の仕事のやりがいはなんでしょう?
――小町さん
1年目のうちは、「お客様との打ち合わせからすべてを1人で担当するまでには時間がかかる」と言われていたんです。そう言われて、「早く1人前になってやろう」という反抗心に火が付きまして(笑)、例年よりもかなり早い段階で独り立ちができたんです。
仕事に慣れてくると、1年目の自分に求められているものは何なのかというのを考える余裕も出てきて、それが行動力とか体力的な部分かなと思ったんです。それで、あちこちに出向いてその部署を助けたりして、それが自分に求められていることだなと実感しまして、やりがいと自信につながった気がします。
大学時代のマネージャー経験もそうなんですが、ある組織に所属している以上、誰しも求められている役割というのはあると思うんです。たとえば、選手が円滑に練習に取り組めるよう環境を整えたりするのが、マネージャーの仕事みたいな感じです。
それは会社に入っても同じでした。1年目の自分に求められていることは何かというときに、組織に属している以上は組織のやり方や目標を達成しなければならないという考えがあったので、それを「自分で考えて行動できた」「達成できた」ということがモチベーションややりがいに繋がっていったのではないかと思います。
――インタビュアー
小町さんが現在取り組んでいることや、勉強していることはなんでしょうか?
――小町さん
お客様1人ひとりを大切にするセレモニアの理念として、仕方のないことですが、打ち合わせなどに時間がかかるんです。よく言えば「ひとつひとつを丁寧に決めていく」ことができるので、ご家族の理想に近い形で葬儀を実現できます。ただ、最近は「打ち合わせが長い」と言われてしまうこともあるようなので、時間を短縮するために何かできないか…というのを考えています。
そうすればご家族のご負担も減りますし、1人あたりの仕事量も減らすことができます。そのためのプランを提出したいと考えていますが、まずは問題の抽出と具体的な解決案をしっかり考えてから行動したいと思っています。
――インタビュアー
小町さんが目指す将来の自分の姿を教えてください
――小町さん
大学時代に経験したマネージャーみたいな裏方の仕事って、業務をどうしたらスムーズにこなせるか、といったものを考えるのが中心だと思うんです。なので、そういった業務の効率化や、新人の育成などもやっていきたいです。
直属の後輩も入ってきているんですけども、業務が多忙なのでずっと付きっ切りというワケにはいかないんです。本当はもう少し時間をかけて、ゆっくり成長して欲しいと思うんですが、なかなかそうもいかない。新人の育成にはマニュアルがないので、そのやり方などを明確にできたらいいな、将来的に携わっていけたらいいなと考えています。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。
長年の経験を生かし、葬儀をトータルで担当できる人材の育成や葬祭ディレクターなどの資格取得のサポートに力を入れています。
社員一人ひとりの想いに応える、風通しの良い社風が魅力です。