葬儀社に入社して8年目以上の社員は、どのようなマインドで仕事に従事しているのでしょうか。ここでは、監修元のセレモニアに勤務する社員に日常の仕事内容をインタビュー。仕事のやりがいや大変さなどをお聞きしました。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。長年の経験を生かし、葬儀をトータルで担当できる人材の育成や葬祭ディレクターなどの資格取得のサポート
に力を入れています。
入社してから8年目を迎える片山さんは、駒沢大学文学部地理学科出身。測量士の資格を持ち、もともとは観光業界を目指していたとのこと。しかし、就活をしているときに大学の同級生が交通事故で亡くなり、その葬儀を担当したのが現在勤める葬儀社だったそうです。
そのときの葬儀スタッフの佇まいが非常に素敵で、「こういう業界もあるんだ」と興味を持ち、葬儀業界を志したという経緯をお持ちです。現在は葬儀場の副館長として勤務をする片山さんの業務内容に迫ります。
始業と朝礼は8時30分からとなっていますが、私は7時30分頃に来て各スタッフの1日のスケジュールを組んだり、夜勤業務の引き継ぎをしたりしています。
会館にはトップである館長がいますが、現在は副館長がメインで朝礼での連絡事項を伝えています。館長は、最後にひと言述べるみたいな感じです。朝礼の時間は5~6分くらいだと思います。
お客様へのご連絡を行いますが、お打ち合わせのお客様もいれば、その日に葬儀を行うお客様もいるなど、さまざまです。
葬儀の開始時間はまちまちですが、このぐらいの時間から参列者様がお見えになるため、その案内を行います。また、喪主様がお寺さんに挨拶するための案内をしたり、我々がお寺さんと葬儀に関する打ち合わせをしたりと、業務を進めていきます。
休憩時間については、その日の業務に合わせます。場合によってはもっと早い時間になることもありますし、逆に夕方ごろになるケースもありますね。
副館長の仕事として、打ち合わせの内容確認や、ファックスなどの確認作業を行います。
夕方ごろになると作業もひと段落し、ホッとできる時間です。お通夜がなければの話なんですが、ここは少し空いた時間帯になってくるという感じです。電話対応や問い合わせ対応、他にも館内の清掃などもしています。
業務が終われば退勤となります。わりと、定時退勤のケースが多いです。
私は平安会館みやうちに勤務しているのですが、会館では副館長という立場で仕事に従事しています。始業と朝礼は8時30分からとなっていますが、私は7時30分頃に来て各スタッフの1日のスケジュールを組んだり、夜勤業務の引き継ぎをしたりしています。
あとは各種通達関係を朝礼で言わなければならないので、その確認ですね。業務が多ければ8時30分の始業ギリギリまでかかることもありますが、比較的少なければ5~10分ほどで終わります。
会館にはトップである館長がいるんですけども、みやうちでは副館長がメインで朝礼での連絡事項を伝えています。館長は、最後にひと言述べるみたいな感じですね。朝礼の時間は、だいたい5~6分くらいだと思います。
お客様へのご連絡を行いますが、お打ち合わせのお客様もいれば、その日に葬儀を行うお客様もいるなど、さまざまです。葬儀がある場合は、ご挨拶も兼ねて9時ごろ連絡させていただく形でございますね。スタッフ1人あたり、だいたい2家族くらい担当しているでしょうか。
打ち合わせの場合、お客様のご自宅に我々がお伺いする形と、お客様がご来館される2パターンが多いかなと思います。打ち合わせの時間はだいたい2~3時間で、午前中に打ち合わせがあるとお昼くらいまでその業務が続きます。
副館長の仕事として、打ち合わせの内容確認や、ファックスなどの確認作業を行います。どうしてもこの業界はいつ依頼が入るか分からないため、新しく入った仕事に対する人員手配には気を配ります。自分自身の発注というよりも、スタッフの管理業務のほうが多くなっています。葬儀の日にちが決まれば、葬儀の担当は誰にしようかなど、それぞれのスケジュールを見て組み込んでいます。
確認作業の時間はその時期によって違いますが、20~30分…長くて1時間くらいでしょうか。自分で調整をしながら、手配するスタッフにも声をかけて、できるかどうかという確認も一緒にしておりますね。
私は平安会館さいわいという施設に勤めているんですが、人員配置に関してはこだわりがあります。できるだけ生産性を上げるために、1人あたりの仕事の分量を多く割り振っているんですね。「お通夜の前に打ち合わせをやってね」「告別式が終わったら時間を調整して打ち合わせも担当してね」という感じで、生産性を上げる努力をしているんです。
もちろん、1人1人のスタッフのキャパシティーを把握することにも力を入れていますが、頑張ってもらっているのは事実なので、お願いするときも上から目線にならないよう気を付けています。年下のスタッフも多いんですが、命令調にならないよう心がけていますね。
あとは、業務が終わったあとは「ありがとう」という言葉を必ず使いますし、スタッフが戻ってきたら「おかえりなさい」という言葉もかけるようにしています。何か成果を挙げれば、「頑張ってね」という気持ちも伝えるようにはしておりますね。
入社して8年目になるんですが、僕この仕事自体が好きなので、大変だなと思うことは正直あまりないです。ただ、背中が痛いな~とか、だんだん疲れが取れにくくなってきているのは感じます。知らず知らずのうちに、神経を使っているんでしょうね。やはり1件1件すごく集中して取り組むので、精神的にも肉体的にも疲れるっていうのはあるので、気づかないうちに疲れを溜め込んでいるのかもしれません。
体調管理に関してはずさんなのであまり偉そうなことは言えないんですが…家族がいて子どもも2人いるので、家に帰るとバタバタはしているんですが癒しにもなります。あとは、家族がいるから頑張らなきゃいけない、というメンタルにもつながっています。
ありきたりな回答になってしまうと思うんですが、お客様から名前を呼ばれることです。名指しでお客様から「ありがとう」と言ってもらえる仕事ってなかなかないと思うので、その言葉をいただけるとこの仕事をやってて良かったな…と感じます。
今月のお話になるんですが、葬儀が終わって解散するときにですね、お客様が事務所まで私を呼びにいらっしゃったんです。僕自身は、「最後の締めを僕がやったほうがいいのかな」などと思いながら会場へ行ったんですが、会場では親族様全員が僕のほうを向いてくれまして、「片山さん、2日間ありがとうございました」と言ってくださったんです。
これは働いていて初めての経験でした。喪主様に「ありがとう」と言ってもらえることは多いですが、親族の方も含めて全員から「ありがとう」と言ってもらえたことは初めてで、とても感動しました。自分自身、お客様にはご家族の一員のような気持ちで接するようにしておりますので、それが伝わった結果だったかもしれません。
お客様にとっても、葬祭スタッフにとっても、肩肘を張らずにお話しができる葬儀場づくりを心掛けています。打ち合わせに関しては、自分の家族に接するような気持ちでいつも業務に励んでいます。葬儀社と依頼主という壁を作らず、お客様が言いたいことを言えるようにするなど、真心をもって接するよう心がけております。
やっぱり葬儀式場って、出入りするだけでも緊張するじゃないですか。事前相談などで来館された方にも、それを忘れず接するようにはしました。今は入社から年数が経ち、気持ちにも余裕が出てきたのか、自然に気を配れるようになってきたと思います。
あとは職場環境ですね。ギスギスした雰囲気は僕自身もイヤなので、楽しい会話を毎日するようにしています。僕は食べるのが好きなので、そういう話を事務所ではよく喋っちゃいます。ともすればシリアスになりやすい環境ですが、少しでも空気が抜けるような雰囲気作りを…という部分にはこだわっていますかね。
この仕事に就いて自分自身が学んだことなんですけども、人に優しくあれることが大切です。お客様に対してもそうですし、葬儀というのは1人ではできませんので、周りにいるスタッフにも優しくあることが大切だと思います。
就活生であればご友人の方、先生、ご両親に対して優しくあることで、いろいろなことが良い方向へ向かうのではないでしょうか。人に優しくという気持ちを持つことができ、共感できるという方であれば、葬儀の仕事に向いているのではと思います。
葬儀の仕事が好きだと断言する片山さん。副館長という責任のある立場で、お客様にも仲間たちにも肩肘を張らずにいられる環境づくりに日々邁進されています。企業の運営としてどうしても切り離せない「売上」と、お客様への対応どちらも譲らず、自分もメンバーたちも成長をしていくための取り組みがその姿勢から感じられました。
セレモニアは昭和24年から続く、川崎市に多数の式場「平安会館」を持つ地域密着型の葬儀社です。
長年の経験を生かし、葬儀をトータルで担当できる人材の育成や葬祭ディレクターなどの資格取得のサポートに力を入れています。
社員一人ひとりの想いに応える、風通しの良い社風が魅力です。